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手技の違い


 あん摩、マッサージ、指圧はまとめて一つの免許で取り扱われますがそれぞれ独立したものです。同じ生体反応を期待する刺激療法なので基本的には違いはありませんが歴史や手技の方法が異なります。
 簡潔にまとめると…

“あん摩は古代中国に起こり日本に渡来したもので、東洋医学における経絡を巡る気血(生理活動に関わる基礎的な物質)の虚実(少ないことと多いこと)に対する補瀉(足すことと減らすこと)により対応して保健医療に用いられる施術である。
 マッサージは古代エジプト、古代ギリシアで起こり体系化され、医療に応用されていたものが明治の中期にフランスから日本に輸入され、医療補助の施術として医療、保健、その他の面で広く応用されているものである。
 指圧は古法あん摩(昔のあん摩の手技)、導引(体操法)、柔術の活法を合わせ、圧を主体とした独特の施術で大正初期にアメリカの整体療術の理論と手技を取り入れて体系化されたものである。”

ということです。

 また、手技の方法についてはあん摩は揉捏(揉むこと)、マッサージは軽擦(さすったりなでたりすること)、指圧は押圧(押す・圧迫すること)が主体となります。
 具体的には…

 “あん摩は薄い衣服の上から遠心性に、中心部から末梢の方向に行う。筋肉を対象に、主として揉捏法を行い筋硬結を取り除き、筋組織の循環を良くし、新陳代謝を盛んにし栄養を高め機能も盛んにする。また目的に従って他の手技をいろいろに組み合わせてリズミカルな複合圧としての刺激を与えて生体の機能調節を図る。
 マッサージは皮膚に直接、滑剤を用いて施術するもので、あん摩とは逆に求心性に行う。主に循環器系を対象に軽擦法、揉捏法を施し血液、リンパの還流を促し、また他の手技をいろいろに組み合わせて与える刺激に変化を加え、多種多様の生体反応を期待する。
 指圧は、薄い衣服の上から生体に現れる反応点を対象として、主に一点圧の刺激を遠心性に行い、圧反射機転により神経、筋の機能を調節するものである。”

となります。


 あん摩、マッサージ、指圧はすべて同じ生体反応を期待するものではありますが施術する人によってやり方も技量も大きく異なるものです。
 当院の指圧は強く押すことが特徴です。刺激が強いと反応も強くなるので効果的なのです。特に肩こりや腰痛など筋骨格系の痛みといわれるものに対してはこのやり方が最適だと思われます。
 一点圧で深い所まで強く刺激できる『指圧』を当院ではメインにしています。


<“”内は 医道の日本社 あん摩マッサージ指圧理論第3版 より抜粋 ()は筆者>






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